金大中事件に見る韓国

国は今日も変わらない。
金大中拉致事件は、韓国国家情報院の真相調査委員会報告書によって朴正熙大統領(当時)の黙認下に行われたと断じられた。韓国政府が事件発生当時から否定し続けた政府の関与は、現今の政府によって認められたのだ。当時から日本政府は韓国政府に対して主権侵害に対する謝罪を要求し続けていた。しかしながら、冷戦さめやらぬ当時、極東唯一の同盟国である韓国に強く出ることは出来ず結果政治的判断で、「臭いものには蓋」がされたのである。
それから30余年。
韓国は「民主化」され、しがらみどころか当時の政権を仇とする人物が立て続けに大統領となった。それゆえに今回の真相究明がなされたわけである。政府の関与が今の政府によって認められた以上、韓国政府は日本政府に謝罪をするのが筋というものだ。国家が主権侵害に謝罪をせず何に謝罪をするであろう。
だが、韓国政府にそのつもりはあまりないようだ。韓国の世論や「識者」の見解としては、当時ともに「蓋」をした日本政府を朴政権と同列に扱い非難する声が大である。これを追い風に韓国政府は日本側の非難を無視する腹積もりである。
現状のノ政権としては、当時は被害者的立場であり、何故自分が謝罪をしなければとの思いも強いであろう。しかしながら、現在の韓国政府は李承晩・朴正熙の後継政府である。当時のノ氏らの立場に関わらず、謝罪はなされなくてはならない。
しかし、ノ氏、いや、韓国としては日本は叩く存在であり、また、謝罪は求めるもので、自分たちがするものではないのであろう。この思考は全国民一貫のもののようだ。このような考えがある以上、謝罪は成されないと見るべきだ。
この30年間、極東情勢は大きく変化した。韓国の重要性は当時と比べるべくもなく、地に堕ちた。現在の政権は日米より支那・北鮮を重視している。日本政府としてもしがらみなどない。謝罪は非現実的でしかないが、国家としての面子がある。求め続けなければならないものだ。そうであるのに、政府は声を大にせず、報道機関は取り上げない。情けない限りだ。






では今日もいきましょうか