酷い言掛り〜朝日新聞、社説で安倍首相の「無知」を危惧

 安倍首相は19日からの外遊でインドを訪問する際、東京裁判極東国際軍事裁判)の判事を務めた故パル氏の遺族に会う予定だ。

 パル氏といえば、日本の戦争犯罪を裁いた東京裁判でただ1人、東条英機元首相ら被告25人全員について「無罪」の少数意見を書いたインド人判事である。

 敗戦国を裁く戦勝国の正当性を問いただしたパル氏は、敗北に打ちひしがれる日本人の間に共感を呼び起こした。一部では、侵略の過去を弁護する「日本無罪論」の象徴として偶像視されてきた。

 戦後しばしば日本に招かれ、最後の訪日の際には勲一等を受けた。そのときの招待に動いたのが、安倍首相の祖父である岸信介元首相だった。

 そのパル氏の遺族に会うことについて、首相は「日本とゆかりのある方。お父様のお話などをおうかがいできることを楽しみにしている」と語っているが、そんな単純な話ではない。

 旧日本軍の慰安婦問題や靖国参拝をめぐって国際社会の視線が厳しい中で、首相の行動は、東京裁判と日本の戦争責任を否定するかのようなメッセージを発することになりかねない。

 とりわけ安倍首相が不信感を持たれるのは、これまで東京裁判を否定する見方に共感を寄せてきたとみられているからだ。首相就任後の国会答弁では「国と国との関係において、この裁判について異議を述べる立場にはない」と語り、個人としての見解には含みを残した。

 確かに東京裁判は評価が割れている。事後につくられた「平和に対する罪」や「人道に対する罪」が戦争犯罪に加えられたり、原爆投下などの戦勝国側の問題が裁かれなかったりした。一方で、日本軍の虐殺や謀略が日本国民の前に初めて明らかにされた。戦争を裁く国際法を築く一里塚にもなった。

 裁判に功罪があるとはいえ、日本はそれを受け入れることで国際社会への復帰を果たしたのは間違いない。日本として、けじめをつけたのだ。そのことを政治指導者は忘れてはならない。

 見逃せないのは、日本ではパル氏の主張を都合よく解釈している面があることだ。一部の保守系の人たちは、「日本には戦争責任がない」と受け止めた。

 しかし、パル意見書の趣旨は、当時の国際法を厳密に解釈すれば、侵略戦争の指導責任を問うことはできないという法律論である。現に、パル氏は南京虐殺などで日本軍の行動を厳しく批判した。日本には法的責任はなくとも、道徳的責任があると認めている。

 生前のパル氏と面識のあるインドの代表的知識人、アシス・ナンディ氏は「パルを日本軍国主義の正当化に使うのは間違いだ」と言い切る。

 安倍首相はそうしたパル判事の全体像を理解しているのだろうか。パル氏の主張をつまみ食いして遺族と語り合うようなことだけは、厳に慎んでほしい。

http://www.asahi.com/paper/editorial20070818.html#syasetu2

安倍首相の「無知」を心配する朝日新聞であるが、まずはその前に、自社が今まで主張してきたことを思い出すのが先ではないか。例えば慰安婦に関して。広義狭義と云い出したのは「肯定派」である。それを朝日は今年に入って、安倍首相が初めて云ったかのように歪曲している。自身が報じたことを忘却したのか、はたまた意図的なのか。
少なくとも、「失言」が取り沙汰される安部政権に於いて安倍首相の「失言」はない。朝日が心配することではないし、また、その言掛りともいえる「心配」の根拠はなんなのか。人を莫迦にするにも程がある。まして、なんら後ろめたい人物でもないパル判事の御子孫と会談することにイチャモンをつけられるほど朝日は偉くは無いはずだ。思い上がり、つけあがりに過ぎる。
これが、先月船橋論説委員とやらが書いた、メディアの権力監視なのか。だとしたらあまりにも的外れだ。これ以降、このような社説は厳に謹んでほしい。



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鬱々日記〜特定アジア3面記事編



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