「徴兵制はあって然るべき」なのか?

崎県知事東国原英夫氏(以降「そのまんま東知事」)が行った「徴兵制」発言。その発言の意図は、モラルハザードが叫ばれる現代に於いて、青少年の道徳意識育成のためというものであった。確かに、兵庫県川西市の市立中学に通う生徒が茶髪を黒髪に染められたことに対して「人権救済」をい訴えたり、某有名私大附属高校在校生がmixiで「ケンタッキーでゴキブリを揚げた」と「テラ丼」に対して見栄を張るために虚偽の内容をアップしたりと、莫迦な話に事欠くことはない。
だが、それらの解決を軍隊に押し付けるというのは短絡的に過ぎる。問題は家庭と教育現場、なにより社会にある。教員が正当な理由であろうと生徒を殴れば処分される現状と、それを黙認している社会がある。汚い言い方をすれば、「自分のケツは自分で拭う」。これが出来ずに軍隊に丸投げしても解決するとは思えない。2年間*1、軍隊でしごかれようと、娑婆に戻れば変わらぬ社会が待っているのである。軍に丸投げする社会が待っているのだ。
そのまんま東氏は、今では宮崎県の知事。その権限はなかなかに大きいはずだ。現状のモラルハザードを憂う心があるのであれば、その意思は自身の権限行使で達成して欲しい。宮崎県での教育改革から日本が変わるとすれば、sれは素晴らしいことだ。

ちなみに、現状の自衛隊の予算では徴兵制を受け入れるような余裕はない。少しでも軍事に関して知識や興味を有している方の間では、徴兵制など受け入れることの出来ない制度であり、世界的にも非主流で時代遅れと云っていい制度*2であるを、この分野に興味や関心のない方にも知っていただきたい。




では今日も行きましょうか。

*1:現在の自衛隊の「士」の契約期間

*2:各国の事情により、徴兵制を採用せざるを得ない国もある。例えば、軍事境界線常備軍100万を超える北朝鮮と対峙している韓国などである