「殿下」と呼べないマスコミ

太子や親王内親王などにつける尊称は「殿下」である。しかしながら、報道機関ではこの言葉はなぜか使われない。新聞などの活字メディアですら、使う場合は少ないと云っていい。「殿下」のかわりには「さま」が使われている。
今週の月曜日、【ワイドスクランブル】を見ていたところ、敬宮愛子内親王殿下の特集がなされていた。同特集内は「愛子さま」を司会者やコメンテータが連発するという、日常的であるが、不敬極まりないものであった。そんな中、レポーター(おそらく同局の川松真一郎アナ)がぽろっと「皇太子殿下」ともらしたのだが、そのときの歯切れの悪さに管理人は違和感を憶えた。
もしかすると、放送局としての内部的な取り決めで「殿下」という尊称の使用は禁じられているのではなかろうか。穿った見方に過ぎないかもしれないが、普段からの報道姿勢からするとそう思えて仕方がない。
更に、一度「殿下」と使われたにも拘らず他の司会者やコメンテータの発言はいっこうに直らなかった。
そんな中、あるコメンテータ(名前失念)が「愛子さまには文系になっていただきたい。勅撰和歌集を編纂できるのは皇室だけだ。皇室は言葉の中心地だ」という趣旨の発言をした。
馬鹿も休み休み云って欲しい。「殿下」の尊称も使えない、敬語も正しく使えないような輩が「文系」「言葉」あろうことか「勅撰和歌集」など、云うような資格はない。





ではきょうもいきましょうか。