その報道に「愛」はあるのか?〜山田洋行事件

屋武昌前防衛省事務次官へのゴルフ接待発覚に端を発した「山田洋行」事件は民主党の小沢代表*1や同じく民主党東祥三衆院議員までもを巻き込み、果ては多数の自衛隊防衛庁(当時)からの天下りを受け入れていた*2ことまでの大規模な疑惑をはらんだ事件の様相を呈し始めた。
思えば、小沢氏の資金問題は参院選の選挙後いくつか発覚しているが、松岡元農相を自殺に追い込んだほどのバッシング力を持つ報道機関はこの問題に関してその口は重い。また福田首相にしても北朝鮮の国籍を有する人物から政治献金を受け取っていたわけだが、この件に関する追求はないと云ってよいほどだ。外国人から政治献金を受け取ることは法律に反する。外敵からの工作を考えれば当然の法である訳だが、その法に違反しているにも拘らず「時効」の一言で報道機関の追及は止んだ。安倍前首相の際は、首相の身銭に関しては一切の疑惑がなかったにもかかわらずあそこまでのバッシングを繰り広げておきながら、だ。もちろん、次々と閣僚の金銭に関するスキャンダルが発覚した中バッシングを受けるのは当然だが、ならば本人のことである二者に関しても、安倍氏以上のことが行われても不思議ではないはずだ。民主党に関しては大物議員である、黄門様こと渡辺氏も金銭問題が発覚していた。その件は今ではどこへやらである。
嫌味はこのくらいにしておこう。

まず管理人は自衛隊防衛省に関するバッシングを即批判するわけではない。どのような組織・人物であれ過ちは咎められるべきだ。
今回の件に限らず自衛隊防衛省、更には軍需産業の疑惑が報じられると報道機関は大きく取り扱う。繰り返しになるが、管理人はこれ自体は否定しない。しかしながら、その報道の意図がどこにあるのか。問題はそこである。端的に云おう。現今の報道機関が行うこれら一連の報道には悪意しか感じられないのだ。この真相究明を通してさらに我が国の国防事情を改善しようとする前向きかつ報道人として当然であるはずの意識が全く感じられない。バッシングのためのバッシングがなされているとしか見えないのだ。亀田問題もそうだ。特にTBS。あれだけ持ち上げ、ともに益をあげていた「仲間」でありながら一夜にしてその身を翻した。反省すべき社は今では亀田を大上段から批判し、ほかは我関せずの態度である。自省が伴わないゆえ、責任をすべて押し付ける目論見もあり、バッシングのためのバッシングがTBSではなされている。気持ち悪いことこの上にない。
今回の件に話を戻そう。
この事件の真相は、当たり前の話しながら究明されるべきで然るべき改善がなされるべきだ。只でさえ少ない国防費を無駄遣いされてはたまらない。更に云えば当然ながら不正そのものも許されない。今回の件の原因は様々あろう。もちろんこれだけではないが、軍需産業に対する国民の無関心や無理解も大きいと管理人は考える。
しかしながら、今の様な報道を続けていれば、今回の件は更なる国民の不信と誤解を招くだけに終わりかねない。
報道の本質は、その報道を通して現状を改善することだ。その「当たり前」を見せて欲しい。





では今日もいきましょうか