安倍改造内閣と小沢新体制の共通点

週の初め、安倍首相は内閣改造を行い、また、今日、民主党の小沢代表は新役員人事を行った。
管理人が見るに、この二つの共通点は挙党体制である。
安倍首相は云うまでもなく背水の陣であり、死なば諸共と云えるぐらいの組閣を行ってきた。明確な反主流・反安倍以外は大物を中心に出来うる限り入閣させた感がある。ちなみに朝日新聞編集委員である星浩氏はこれを受け、谷垣氏や福田氏が入閣しなかったことを『政権延命のための多数派づくりという狙いが透けて見える。(中略)安倍氏や新閣僚から、具体的な処方箋は聞かれなかった』としつつ、続けて『参院選の直後に「首相は退陣すべし」と威勢の良かった人が、一転して入閣に応じる光景も寒々しい』と評し、どちらに転ぼうがケチをつけようとするこのいつもの姿勢は健在であった。
今日発表された民主党の党内人事は、小沢氏の「テロ特措法延長反対」に真っ向から異を唱える前原誠司前代表を副代表にもってきた。民主党はよく知られるように烏合の衆が取り合えずの宿を一つにしているに過ぎない政党である。90年代の右派を問わない政界再編の結果、自民には入らないといった人間が集まった政党ともいえよう。それゆえに右派から左派まで人士は様々で、件のテロ特措法から憲法改正まで党内の意見は統一されていない。
それを今回の人事で自民に対抗し再び政権を握るという、ある意味で結党の根本的目的を果たすため挙党体制を作り上げたわけである。政局を知り尽くした小沢氏がどういった手を繰り出すのか。如何に党内の分裂を押さえ込むか。最悪の場合である離反・離党を防ぐか。政策云々よりもこちらを重視したような党内人事であったように感じる。
以前も書いたが、管理人は再度の政界再編を望む。さて、どうなるか。





では今日もいきましょうか。