室の血を引いてると安堵する
名古屋市 金澤節子)

 ◇依存症。
なる「川柳」を朝日歌壇で先日見、何のことだか分からないがとりあえず朝日のことだから不敬な揶揄なのであろうと思っていた。しかしながら、その揶揄の対象が何なのか分からなかった故に小欄では取り上げてこなかった。
だが今日、【朝日歌壇鑑賞会 ―朝日新聞は歌壇も変だ―】に於いてその疑問は氷解した。管理人の想像をはるかに超す不敬具合にしばし絶句したものである。この「川柳」に関する「解説」を【朝日歌壇鑑賞会】の事務局長氏*1はこう書いている。

(-@∀@)<「皇室の血を引いてさえいれば、こんな大酒飲みのクズでも有り難く思う馬鹿国民。こんな奴が女系反対と言えばその通りだと思うのかよ。これこそ“皇室血統依存症”だ、ケケケケケ」と言っているようです・・・。
 寛仁親王殿下がアルコール依存症で入院されたのをこんな形で揶揄するとは! 確かに殿下は元来酒飲みで、私生活上もあまり評判のよろしくないところがある方だったようです。
 しかし今回の入院は、癌が転移・進行して痛みがひどくなり睡眠も取れなくなったので、それを紛らすために酒の量が増え、自分でコントロールできないほどになり、結果としてアルコール依存になったものでしょう。そういう気の毒な病人にこんな罵倒文句を投げつけてよいものでしょうか!? 皇室のみならず、全国の一般の癌患者に対しても非常に失礼極まりない句だと思います。
 朝日は寛仁殿下が女性天皇に反対したことをいまだに根に持っているようです。

事務局長氏は穏便な言葉で書いているが根底にある朝日への憤りは管理人と同じものであると思う。このような不敬極まりないものを世に公表し高評することが「言論の自由」のはずがない。アルコール依存症そのものは、病気であり責められるものではない。もちろん、褒められたものでもないが。しかしながら、これを皇室の「血」と結びつけるのならば、翻って「不敬罪」すら適応されてもおかしくない。詠み手は、皇室という特殊な環境を中傷したのである。つまるところ、その特殊性を認識し「逆手」にとったわけだ。故に、その特殊性から生ずる「不敬罪」もまた適応されてしかるべきだ。
事務局長氏が書くように、寛仁親王殿下への「社的」な恨みもあるのだろう。何せ、
「皇室の人間なのだから黙っておけ」
との社説を書いた新聞社だ。これもまた、この詠み手・金澤節子と同じくその特殊性に起因する「不敬罪」を適用すべきである。

管理人は、一日も早い寛仁親王殿下の御快復をお祈りするだけだ。


では今日もいきましょうか。

*1:管理人の記憶ではこの自称を用いていたはずである。間違っていればご指摘願いたい