日本海を越えてきた脱北者〜これが事実ならば様々な不都合が浮かび上がる

 青森県深浦町で身柄を確保された脱北者とみられる男女4人について、政府は2日、「まず事実関係を把握する必要がある」(政府筋)として、国籍や日本入国の動機などの確認を急ぐ方針だ。4人の説明通り脱北者と判断できれば、昨年6月に成立した北朝鮮人権法などに基づき、強制退去とはせず一時的に保護する方向で調整する。さらに韓国行きの意向が確認されれば、同国に受け入れを打診する考えだ。
 安倍晋三首相は同日午後、遊説先の滋賀県高島市内で記者団に対し「今後よく事情を聴いて、入管当局において適切に対応されると思う」と語った。
 4人は出入国管理・難民認定法違反(不法入国)に当たる可能性があるため、東北地方の入管業務を担当する仙台入国管理局(仙台市)は、現地に職員を派遣し、4人から事情を聴いている。

北朝鮮公民と見られる男女4名が日本海を渡り日本へ流れ着いてきたというニュースを知ったときは流石に驚愕した。今朝の朝日の関連記事を全て読んだところ、どうも日本海側に面し、かつロシアとの国境に近い「清津」から船を出して来たようである。この「清津」というところは、北朝鮮が外貨を稼ぐために経済特区的な都市と位置づけたものの、文化・情報流入を政府当局が恐れ、結局中途半端に終わった都市として知られる。しかしながら、地方都市の中ではまだマシな都市としても見られていたはずである。
そこから、命の危険を犯し日本海を渡ってまで北朝鮮からの脱出を試みたこの4人の生活境遇と言うのはいかなるものだったのか。北朝鮮に関する著書の大半が示すようにそこは地上の楽園などではないのであろう。
しかしながら、このなかなか前例を見ない日本海渡洋という脱北の仕方に管理人はいくつかの疑問や指摘がある。

一つは、何故満州支那経由でなかったのか、という点だ。脱北と云えばやはり定番は支朝国境の越境である。一番ポピュラーであるが、確かにいくつもの障害があるし、脱出後も韓国やその他第三国に亡命するまでは危険が伴い続ける。支那人ブローカーなどに目をつけられ売春をさせられる云々の話は日本でも有名となった。
だが、やはりポピュラーで、且つノウハウもあるこの手段をとるのが一番ではないだろうか?北朝鮮側の国境警備隊の士気も紊乱を極めているようであるし日本海をかのような小舟(川舟と云ってよい代物であった)でわたるよりは生存の可能性はあるだろう。
指摘するとすれば、この4人が当初から新潟の存在をしっておりまた目指していたという点から、彼らが日本に住む誰かとのコネクションがあるのではないか、と推測される。日帝日帝、と喧しい北朝鮮に於いて日本に直接助けを求めるというのはそれなりの対日知識があってのことであろう。北朝鮮在日朝鮮人(所謂「朝鮮籍」の持ち主)に知り合いがいるのかもしれない。
この推測が当たっているとすれば、北朝鮮国内の情報流入も日本人や政府の想像以上に進んでいるのかもしれない。情報流入北朝鮮政府が恐れるように政権への打撃となる。尤も、疲れ果てた国民に反乱を起こすといった余力が残されているかはまた別の話であり、正直なところ大きな期待はできない。

ちなみに、海保・海自の監視能力のなさを批判される御仁もいるかもしれないが、あのような小舟を洋上から見つけ、さらに関し対象とまで絞ることは不可能であると云っていい。この批判には海保・海自への予算の増額の訴えとワンセットにして成されるべきだと思うが、海保・海自叩きのみをしたいという悪質な人間がいるかもしれないのでとりあえず書いておくことにした。閑話休題

さて、この一件で、北朝鮮武装工作員が渡洋するということが簡単極まりないことであると証明された、と管理人は考える。昔から指摘されてきたことだが、いざ、かのような小舟で渡られると驚きは隠せない。もう少しマシな漁船などではゆうに渡れるであろう。これを使い、武装難民となった工作員が上陸を試みるという話はもはや絵空事ではなくなった。日本政府はこの4人だけでてんやわんやではないか?管理人はそれが心配である。これでは有事となった際どう対処するのか。
また、以前書いたように、須らく「人道的対処」をすればよいわけではない。敵は人道など些かも介さないような奴らである。先進国では常識でも奴らにとればつけ込む対象にしかならない恐れは十分にある。管理人は、こういった「難民」の上陸には慎重であるべきだと考える。本件が悪しき前例となり、実際の有事の際悪用されないことを祈るばかりである。また、そのためにも本件の対処は慎重に慎重を期すべきだと、当たり前のことながら、そう書かずにはいられない。

本件を驚きを以て迎え入れているようではまだまだであると、管理人としても猛省するばかりである。

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鬱々日記〜特定アジア3面記事編



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