国では10年間政権を担当したブレア首相が退陣。仏国では大統領選の結果サルコジ氏が選出されるなど、欧州で政変が相次いだ。これからの国際情勢を見るにつけても、この二カ国の政権担当者の交代は非常に重要なものになる。管理人は欧州事情に疎いため、小欄に於いて何かを書くと言うことはないであろうが、関係があるとすれば、「親日家」と云われていたシラク仏大統領と比べてサルコジ氏は支共への武器輸出解禁には批判的だそうだ。その点に関しては安心ではあるが、果たしてどれほどの報道機関が、この日本の安全保障に直接関わるサルコジ氏の対支姿勢を報じたであろうか?尤も、ロワイヤル氏も以前小欄で書いたように支共に対しての姿勢は厳しい。サルコジ氏が相撲嫌いであることを報じるのも、また日本と関係あることに変わりはないが、しかし、例えば自身も柔道家である露国のプーチン大統領がいつ「親日的」な政策をとったことがあろうか?個人の、その国の特定の文化への好悪は政策にそこまで関係するとは思えない。小泉前首相にしてもプレスリーが好きなため、「対米追従」の批判をものともせずイラク派兵にまで踏み切ったわけではない。まして、日本よりも政治的に成熟しており、海千山千だらけの欧州に於いてそのような「甘い」政治家が一国の、しかも国連常任理事国である大国の元首になれるであろうか?それはそれ、これはこれ、である。
今度国会の証人喚問に呼ばれるようであるTBSの番組の一つ、「サンデー・モーニング」のジャンルは自称ではあるが「ジャーナリズムバラエティ番組」であるが、TBSに限らず、そのような「バラエティ」を絡めなければならないような「報道」は不必要である。

一部の自称「知識人」などが提唱する東亜共同体のモデルである欧州連合の行く先も日本そのものや東アジア外交に大きな影響を及ぼす。もっと濃い、実用的な報道が望まれるし、国民も望まなければならない。視聴率最優先のテレビ番組は、国民の鏡でもあるのだ。

一層の欧州への注視が必要である。


では今日もいきましょうか。