下りを防止するために設置されようとしている、「新人材バンク」に対し報道機関各社が猛バッシングを掛けているのは誰もが知っていることであろう。管理人は天下り人材バンクに関しての詳しい知識があるわけではないが、だからこそ、騙されかけていた、というかそう感じなるを得ない事実を父親に教えてもらった。
知っている人は当然のように知っているのだろうが、官僚という職種は、一般に言われる「定年」まで勤め上げることが非常に難しいのである。各省庁の事実上のトップと云っていい事務次官などに上り詰めない限りは、勤め上げるということは不可能なのだそうだ。つまり、出世競争の中脱落者が出、それらの人々が俗に云う天下りによって再就職をするわけである。
もちろん、社会問題にまでなっている天下りの弊害というものはある。しかしながら、東大の法学部卒を主とする官僚の能力を、簡単に棄てるのはあまりにも惜しい*1。そういった能力の再利用といった意味も天下りにはあるのである。また、天下りをなくせ、というのは、そういった人々を路頭に迷わせろ、と云うに等しいことも、この問題を語る上では知っておくべきことであろう。
問題点ばかりが浮き出てしまい、偏った世論が形成されるのは世の常ではあるが、こういった一面もあるのだということを知っておいてほしい。管理人が官僚志望ということがあり、これは就職後の保険という意味もあるのだが(笑。


では今日もいきましょうか。

*1:官僚が大嫌いな「識者」も多数いるが、やはり東大に入り云々するなど並大抵の努力や能力では不可能なものであり、日本国内に於いてはやはり秀逸な人材である