の連休、某レンタルビデオショップにて全品レンタル100円セールをやっているので数年ぶりにDVDを三本借りてきた。もちろん、すべて戦争映画なわけだが、親曰く、なかなかない100円レンタルと云うこともあり、【スターリングラード*1*2や【炎の戦線エル・アラメイン*3】のほかに普段は借りる気の起こらない、駄作と名高い【パールハーバー*4】まで借りてきたのだが、やはり駄作だった。詳細は割愛、というかウェキペディアへのリンク貼りで済ますのだが、管理人のような素人の目から見ても酷かった。作中の零戦が緑なのにはびっくりした。作戦会議(なんとなく御前会議っぽかった)を外で、しかも鳥居らしきもの*5に下手な日章旗が掛かってあったり天幕に「皇国」とかそんな文字が書かれまくっててギャグなんじゃないかと。これ見て泣いたとされる日本人っておかしいんじゃないかと。そりゃ、【男たちの大和】見ても泣くだろうな。恋愛部分がグダグダでウザイだけなのがそっくりだから。
最後には、アメリカは強いんだ!ってプロパガンダで終わるという、まさに駄作に相応しい終わり方。
なんとこれを反戦の教材にしちまうのが我が母校の中学校*6なんだから泣けてくることこの上なし。ダメだよ日本は。

こればっかり書いてて、【スターリングラード】について一言も書かないのは管理人として虚しいばかりなので書くと、こちらはよく出来た戦争映画だった。その代わりやっぱり恋愛部分はいらない。少しネタバレになるのだが、政治将校のダニロフが戦友であり恋敵の主人公ヴァシリア・ザイツェフを反革命的なことで上層部に讒言を行うのだが、本編には全く関係がなく話は終わるのである。まぁ、これに罪悪感を憶えたダニロフがドイツ軍の狙撃兵の的になってヴァシリアにその狙撃兵の場所を知らしめるのだが、やっぱりいらない。この程度いくらでも出来ただろうに。
でも、面白かったことに変わりはなく、特に冒頭部分のソ連軍の突撃は圧巻である。スターリングラード防衛の為に増派されてくるソ連兵たちはまず市街に入るためにまずドン側を渡るのだがそこからすでに地獄は始まっていてドイツ軍戦闘機による機銃掃射で死者の山が輸送船ごとに出来、ろくな訓練を受けていない新兵たちは当然川に飛び込もうとするが飛び込んだ奴から今度はソ連の将校がそいつらを撃つ。素晴らしいかなソ連の督戦方法。政治将校の士気を鼓舞するためのプロパガンダ(この辺は共産主義イデオロギーを覗けば日本と大差はない。というか各国こんなものである。特に教育者らは知っておくように)が飛び交う戦場に放り込まれた新兵は、なんと二人に一丁という小銃を奪い合い、半分は素手のまま万歳(ウラー)突撃を敢行させられるのである。相対するドイツ軍は当然のことながら軽機関銃まで備えた防御陣地を整えており、そこから突撃してくるソ連兵に銃撃を浴びせる。敵わないと悟ったソ連兵たちは撤退を始めるのだが、この場で一番装備の勝っているソ連軍督戦隊が彼らに猛銃火を浴びせ補充された新兵の大半は死んでしまうのである。
というのを見せてもらって、それだけで管理人は満足だった。別に死人を見たいわけではないが、これこそ話に聞くソ連軍、ということでホクホク顔だったはずである。狙撃兵同士の戦いというものも珍しいもので見る価値のあった映画である。

今日はこの辺で終わりたい。

  • 追記(この部分は四月十七日に書き足したものです)

ちなみにこの【パールハーバー】、DVD特典のメイキング映像で監督やプロデューサーらしき人々のインタビューが流れるのだが、「史実」であることを強調していた。しかも、前例を見ない米軍の協力の下作成されたらしい。米国をはじめとする海外での散々な興行成績を見るとまだ安心は出来るのだが、米国防省が一枚どころ出でないレベルで咬んでいるとなると暗澹たる気持ちになってしまう。
【トラ!トラ!トラ!】が恋しくなってきた。

よければこちらにも足を運んでください
鬱々日記〜特定アジア3面記事編



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*1:

スターリングラード<DTS EDITION> [DVD]

スターリングラード [DVD]

*2:管理人は見るまでドイツ製作のものと勘違いしていた

*3:

炎の戦線 エル・アラメイン [DVD]

炎の戦線 エル・アラメイン [DVD]

*4:

パール・ハーバー

パール・ハーバー

*5:あくまで「らしき」

*6:弟が沖縄への修学旅行前に「資料」として少し見たんだとか。最初の1時間くらいは無意味な恋愛部分だしどこを見たんだか