中共、ジュネーブにて開き直り〜衛星撃破よりも日米のミサイル防衛を非難

 13日のジュネーブ軍縮会議で中国が1月に実施した弾道ミサイルによる衛星破壊実験に対し、日米欧など各国の批判が集中した。中国の成競業軍縮大使は「実験はいかなる国を標的にしたものではなく脅威でもない」と弁明する一方、「むしろ日米ミサイル防衛が世界の平和と安定に与える悪影響を懸念する」と反論。米国が反対する宇宙軍拡競争防止条約の交渉入りを促した。

 中国は早期警戒衛星などを使ってミサイル発射を感知する米国のミサイル防衛に歯止めをかけようとロシアとともに宇宙軍縮を主張してきた。日本の樽井澄夫軍縮大使は「中国の実験は(宇宙軍縮を求める)自らの提案にも反する。これまでの中国の説明では国際社会の懸念は解消できない」と厳しく批判した。

 クリスティーナ・ロッカ米軍縮大使は中国の実験への懸念を日本などと共有する一方、「今回のように地上から発射されたミサイルでの破壊実験は条約を巡る議論では禁止されない」とも指摘。「新たな条約交渉は不必要かつ非生産的だ」と否定する立場を強調した。(ジュネーブ=市村孝二巳)(11:01)

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070214AT2M1305214022007.html

自国の衛星撃破は棚上げし日米のミサイル防衛システムを非難できるこの厚顔無恥
中共の面の厚さは、我々日本人には想像がつかない。
中共の衛星撃破と日米のミサイル防衛はその性格が全く違う。
中共のそれは侵略行為の第一歩であり、日米のそれは侵略戦争に対抗するためのものである。中共北朝鮮などが弾道ミサイル発射さえしなければこのシステムが発動されることはなく、税金の無駄遣いに終わるだけだ。
中共がこれを非難したければ、まずは自国の弾道ミサイルを全て破棄しなければならない。

そういえば、これと全く同じ趣旨の中共擁護を見たことがある。

 「デブリ」とはフランス語で崩れ落ちた岩のかけら。「スペース(宇宙)デブリ」と言えば、宇宙に放置された人工衛星やロケットの破片である。宇宙ゴミとも言われる。

 中国がミサイルを使った衛星撃墜実験を行ったら、握りこぶし大のスペースデブリ517個が発生した。地球の周囲を周回している。もしも、ほかの人工衛星や宇宙ステーションに衝突したら大事故になるという。

 日本政府はこのデブリで中国を非難した。確かにデブリの発生は問題なのだが、よく考えるとデブリはブーメランのように日本自身に戻ってくる問題でもある。

 なぜなら、宇宙空間を飛んでくる敵のミサイルを迎撃ミサイルで爆破するという米国のミサイル防衛(MD)システムに、日本は資金面、技術面で協力しているのである。

 ミサイル防衛に反対する米国の科学者たちは「ミサイルの迎撃は大量の宇宙ゴミを出すので、低軌道を使う人工衛星が永久に使えなくなる」と警告している。中国製のデブリが悪いなら、ミサイル防衛で出る米国製デブリも非難されなければならない。

 ではデブリの出ない衛星攻撃兵器ならいいのか。中国の実験後、米国政府が公表した資料によると、中国が研究しているのはミサイルによる衛星撃墜だけではない。「米国の衛星は最近、中国から地上レーザーの照射を受けたが、損害はなかった」という。宇宙軍拡で米国を追う中国はデブリの出ないレーザー兵器も研究しているのだ。完成しているかもしれない。

 かつて米国とロシアが弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約を結んでいた当時、ミサイルによる衛星攻撃は禁止されていた。レーザー兵器はそれに代わって開発された。

 地球の周りには日本の衛星も回っている。破壊されては困る。日本が中国に申し入れるべきは、衛星攻撃兵器の禁止ではないだろうか。

 だが、これもブーメランである。衛星のミサイル攻撃を禁じたABM条約を一方的に破棄したのは、米国のブッシュ大統領である。ミサイル防衛に不都合だったからだ。

 一方、ジュネーブ軍縮会議で衛星攻撃兵器の禁止を提案してきたのは中国だ。米国は反対した。日本が中国の宇宙軍拡に反対しようとするなら、ミサイル防衛にも反対しなくては筋が通らないのである。(専門編集委員

毎日新聞 2007年2月8日 東京夕刊

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/kaneko/news/20070208dde012070032000c.html

盗作、と言われても差し支えないほどの似様だ。
毎日新聞中共のスポークスマンである、と言われても反論が出来ないだろう。ここまで同じことを云っているのだから。

ちなみに、弾道ミサイルを迎撃したからと云ってデブリはでないようだ。力学が関係しているらしく俺にはいまいち分からない話ではあるが、絶えず地球の周りを回っている衛星を打ち落とすのと、地球へと落ちてくるミサイルを打ち落とすのでは破片のちび散り方が全く違うらしい。ミサイルを迎撃した際の破片はもれなく地球に落ちてくるようである。

なお、米国が宇宙の軍事利用について叩かれているが、米国が直接の攻撃的な意味合いで宇宙の軍事利用に動いたことはここ何年かはない。あって、ミサイル防衛であり、前述の様に中共のそれとは性格を異にする。
またメールマガジン「軍事情報」によれば、中共の衛星撃破は下記のような意味合いがあるらしい。

中共の仁義破り

これまでは国際社会という名のヤクザ社会の仁義で、
「皆々さん、宇宙で攻撃・破壊兵器を使うのだけはやめておきましょうや」
となっていたんですね。

しかし
中共は新参者なので、なんとか目立って自分の力を見せ付け、今より儲かるシノギの場が欲しい、と考えているわけです。
だから仁義を破ってでも目立とうとしているわけですね。

「仁義などクソ食らえ」が口癖の売出し中の荒くれヤクザと同じです。

おそらく今後中共は、ますます硬直的に定形進化を遂げるでしょう。
具体的にいえば、国際社会で名を上げて存在感を高めることをめざして、
実際に抗争(戦争)を引き起こすに違いありません。

⇒今の状況では、最悪、指を詰めるだけで済む。
少し我慢するだけで、その後はうまくいく。
中共はそう考えたから今回の件もゴーサインを出したのでしょう。

とはいえ、パンドラの箱はもう開いてしまいました。
安保の世界は、これまでの常識が通用しない激動時代に突入したかもしれないですね。

ある関係者は

「さて、先日の中国による対衛星実験に見る如く、なんでもありの『超限戦』
時代到来でしょうか。しかも(米と複数の対象国の間の)非対称分野における
技術進展は著しく、いわばアマゾンのロングテールに相当する分野でも死命を
制することが可能な状況が到来しています。

ここ10年来活発になってきた「安全保障」概念の拡大とも関連し、
「えらいこっちゃ」です。」

とおっしゃっています。


●ロシアと中共は宇宙軍事分野での主要懸念国

「ロシアと中共は宇宙軍事分野での主要懸念国。数カ国は米国の宇宙資産を脅
かす能力の開発を続けている」(米・国防情報庁長官 メイプルズ中将 上院
情報特別委員会での報告 2006年1月11日)

「宇宙にある米資産への敵対行為を抑止し、防衛する手段を確立すべきだ」
ドナルド・ラムズフェルド前国防長官が座長を務めた「宇宙利用に関する米
政府の諮問委員会」報告 2001年1月11日)

ラムズフェルド前国防長官は、さきに紹介した「宇宙利用に関する米政府の諮
問委員会報告」後に国防長官に就任。宇宙飛行大隊の創設など、新たな宇宙政
策策定に関わりました。

中共が求めた宇宙軍拡阻止のための条約にも氏は反対の立場を貫いていました。
これは、国家安全保障にフリーハンドを失う可能性が高いからで、まともな国
なら当然の対応といえるでしょう。

軍拡阻止を口に出した国が、それを守る保障はどこにもありません。
そんな夢幻に国家安全保障を賭けるのは、一攫千金を夢見て、超万馬券に大金
を張りつづけるサラリーマンと同じで、愚かを通り越した話です。

ことば、法律で国を守ることは不可能なんです。
力なき正義は無能です。
いや、これからの時代は、無能を通り越して周囲と歴史に迷惑をかける害毒と
いえましょう。

また、ある米議会代議士は米政府に対し宇宙の軍事利用拡大を求めた。その際に言った言葉が、
中共が米国を目覚めさせた」
である。
中共の言い訳はもちろんのことながら、独りよがりである。
だが、それを支持する報道機関があり、それが今回の件で一番の脅威を受けている日本の報道機関であることに、俺は衛星撃破異常の恐怖を覚えてしまい仕方がない。



よければこちらにも足を運んでください
鬱々日記〜特定アジア3面記事編


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