マスゴミの情報操作〜アナン国連事務総長の日本に宛てた発言迷走

まずはこの記事をお読みいただきたい。

「世界で偉業を成し遂げるために国家が核兵器保有する必要はない」。今月末で退任するアナン国連事務総長が、日本の核保有論議にくぎを刺した

 一九五六年に日本が国連に加盟してからきのうで五十年。これに合わせて寄せられたメッセージの一節だ。北朝鮮やイランの核問題が深刻さを増す中、唯一の被爆国である日本の核保有論議は世界に悪影響を与えかねない。そんな含みもあるようだ

 日本は軍国主義に走って、第二次大戦に敗れた。戦争放棄をうたった新憲法のもと、敗戦から十一年後に国連加盟が認められ、ようやく国際社会への復帰を果たした

 当初は「国連中心主義」を掲げたものの、次第に日米同盟を基軸とした外交にシフトしていく。核軍縮・不拡散を主張する一方、米国の「核の傘」に守られてきたことへの矛盾から、核廃絶の訴えに遠慮があったことも否めない

 そして、今年起きた核保有論議麻生太郎外相がこれを容認、安倍晋三首相も外相を擁護する姿勢を見せた。アナン氏が日本をけん制し、核廃絶に向けた役割に期待したのも当然だろう

 日本がもし平和憲法非核三原則を手放せば、世界に誇るもののない、ただの小国になってしまう。軍国主義への反省から生まれた教育基本法を安易に変え、憲法まで変えかねない日本政府にとって、アナン氏の言葉は重い。

なんと云う事のない、反日論説である。

日本がもし平和憲法非核三原則を手放せば、世界に誇るもののない、ただの小国になってしまう。

などと普通の日本人が書けるものではなかろう。恥を知るべきだ。
しかし、問題はこの論説の趣旨ではない。アナン国連事務総長の発言の受け取り方だ。
この論説は一貫して、アナン氏の意向を汲んでいるように書いている。果たしてアナン氏はこのような、日本を侮蔑するようなことを云ったのであろうか?
佐賀新聞にアナン氏の日本に宛てた発言の要旨が載っていたので転載したい。

【ニューヨーク17日共同】日本の国連加盟50年に合わせてアナン国連事務総長が日本に寄せたメッセージの要旨は次の通り。

 日本は(過去50年間に)民主的で、活力に満ち、繁栄した国へと目覚ましい変ぼうを遂げ、人類の発展に世界各地で貢献してきました。

 国連への積極的な取り組みと貢献は日本の外交政策の基本原則となりました。人道支援に対する日本の貢献は、世界の核軍縮を推進する長年の努力や地球温暖化防止に向けた力強い努力、国連平和維持活動(PKO)へのさらに強力な支援とともによく知られています。

 こうした支援は寛大で一貫した資金の拠出にとどまりません。実際のところ、日本は多国間主義や民主主義、さらに紛争予防や人権分野での第一人者として、世界に知られているのです。

 国連の活動への日本の貢献は始まったばかりだと確信しています。日本が今後の国連改革で大きな役割を果たし、国連憲章の目標進展に必要な効率性と実効性の確保にさらに貢献するよう期待します。世界で偉業を成し遂げるために国家が核兵器保有する必要はないのです。

 私が事務総長を務めたこの10年間、多大なご協力をいただいた日本政府と国民に感謝の念を表したいと思います。今後も日本の方々が国連で一層重要な役割を成功裏に果たすよう祈念します。

2006年12月17日 17時06分

当然ではあるが、日本への感謝と賞賛で占められている。

鳴潮には

日本がもし平和憲法非核三原則を手放せば、世界に誇るもののない、ただの小国になってしまう。軍国主義への反省から生まれた教育基本法を安易に変え、憲法まで変えかねない日本政府にとって、アナン氏の言葉は重い。

とあるが、アナン氏は上記のようなことには一切言及していない。

世界で偉業を成し遂げるために国家が核兵器保有する必要はないのです。

をどこまでも飛躍させ、かのようなアナン氏の発言の趣旨から大きく外れる論説を書いているのだ。なんとも卑怯である。アナン氏は国連事務総長を2期10年務めた。国連偏重外交を続ける日本と日本人にとって国連の事務総長の言葉は重い。なにせ、日本人の目から見れば国連は「正義」である。その「正義」が日本を批判したとなればそれは大きな問題だ。
だが、実際には違った。
アナン氏の発言は歪曲されたのだ。
こうでもして日本を貶め、日本の国防や基本的姿勢を蔑み、反日勢力の思惑通りにしたがる反日勢力とその代弁者には改めて脅威を感じる。
アナン氏の発言には、反日勢力が嫌う、PKOなど人的支援にも言及されているがそれには死んで触れない。
以前も書いたが、報道機関の報道を信用してはならない。いけ好かないこと、不都合なことは平気で切り捨て、読者・視聴者には伝えないのだ。
第四の権力たる報道機関を今一度国民の手に取り戻さなければならない。

ちなみに、この鳴潮の前に、非常によく似た論説が日経新聞に載っていた。

【ニューヨーク17日共同】日本の国連加盟から18日で50年となるのに合わせ、アナン国連事務総長が日本に寄せたメッセージの全文が17日、明らかになった。「世界で偉業を成し遂げるために国家が核兵器保有する必要はない」と明言、北朝鮮による10月の核実験を受けて核保有論議が交わされている日本に非核政策の堅持を求めた。

 今月末に退任するアナン氏は2期10年の任期中、米国主導のイラク戦争を阻止できなかったことが「最も残念」と振り返っている。軍国主義に走り第二次大戦に敗れた日本への最後のメッセージは、核保有論議を事実上けん制する内容となった。

 メッセージは18日、天皇、皇后両陛下が出席され、東京都千代田区九段会館で開催される日本の国連加盟50周年記念式典で、田中信明・国連軍縮局長(事務次長)が代読する。(01:50)

これは論説でなく、記事である。それなのに、日本の枕詞に『軍国主義に走り第二次大戦に敗れた』とある。これは異常だ。前述のとおりアナン氏はこのようなことは云っていない。アナン氏の発言を紹介する記事にこのようなことを書けばアナン氏が如何にもこのような発言をしたと勘違いさせることが出来る。
徳島新聞もこの記事をもとにあの論説を書いたのかもしれない。
マスゴミマッチポンプによって、歪曲は幾重にも広がる「好例」である。
明らかに、誤解を招きかねない記事を書いた日経・徳島新聞は然るべき対応を取るべきである。
報道機関を「報道・表現の自由」の名の下に無法地帯にしてはいけない。



よければこちらにも足を運んでください
鬱々日記〜特定アジア3面記事編


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