ミシュランを上手にふる方法

ランスの有名旅行ガイドブックであるミシュランの東京版が発表となり一週間がたった。東京版の「☆」の数の合計はこれまで発表されたどの都市よりも多い、美食の都はパリから東京へとうつった、と欧米メディアは驚きをもって報じたが、果たして当事国である日本はどうであったか。
この一週間、管理人家が購読する朝日新聞を読む限り、あまり肯定的な評価は見受けられなかった。投書欄である「声」やそこに付随する朝日歌壇といういつもの見物対象であるが、両者ともに、「大きなお世話」といった趣旨の投稿が散見された。ミシュラン東京版を喜んで受け入れたといった趣旨の投稿の掲載はなく、中には「ミシュランへの掲載を拒んだ店があることを知り快哉を挙げた」、なる趣旨のものまであった。投稿だけではない。記事の類やコラムなどを見てもミシュランを否定的に取り上げるようなものが多い。
海外では高い評価がなされる中、朝日新聞で見られる反応は芳しくない。
国際化を是とし、「偏狭なナショナリズム」を痛烈に批判する朝日新聞には似つかわしくないような「日本料理が外人に分かるはずがない」といった趣旨のコメントや投稿を臆面もなく載せている点には違和感すら覚える。やはりいつもの、「日本への肯定的評価拒否症」であるのだろうか。そうであるとしたら、本当に嫌な新聞社だ。
確かに、高級店ばかりで管理人も含む一般市民にはあまり使い道が無いようなガイドかもしれないが、別段我々に害をなすわけでもない。金持ちの道楽の指南書かもしれないが、外国人観光客のための良いガイドブックにもなりえる。大歓迎、という姿勢でよいではないか。



では今日もいきましょうか。