数頼みは共産党では?〜「彼が戦地に行くのは反対」だから改憲に反対、署名

 札幌に次ぐ人口三十五万の北海道第二の都市、旭川市。戦前は旧陸軍第七師団、戦後は陸上自衛隊第二師団が駐屯する“軍都”のこの地で、「子や孫は戦場に送らない」「憲法九条を守ろう」と女性たちの運動が広がっています。(小泉健一郎、名越正治

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 周囲が紅葉で赤く色づく高校の門前。「憲法九条が変えられたら、真っ先に戦地に送られるのは、いまの高校生かもしれないよ」。女性たちが声をかけると、「それって、チョーヤバクない」「彼が行かされるなら、絶対反対です」と女子高生。前の人が署名し終えるのを待って、後ろに並ぶ姿も目立ちます。

 ある女子高生は「平和について、授業でも教わりました」とすすんで署名しました。下校時の二十分足らずで六十五人の署名が集まりました。

 「自衛隊員の家族も少なくないと思いますが、私たちの訴えに知らんぷりをする生徒はほとんどいません。真剣に平和の大切さを考えているようです」。新日本婦人の会旭川支部の事務局長(47)は語ります。

 数を頼んで改悪教育基本法改憲手続き法(国民投票法)などの悪法を次々と押し通した自民、公明の安倍前内閣。新婦人旭川支部は「負けてられない」と街頭に出て、ボールペンのインクの出が悪くなる真冬も署名を訴えてきました。

 「憲法を守るには、憲法を知ることが大事」と自民党憲法草案などの問題点を学び合う「憲法おしゃべり小組会」を百回以上開いてきました。

 参院選の結果、侵略戦争を美化する“靖国派”安倍内閣が破たんし、九条を守る運動は新たな局面を迎えました。

 同支部は一万二千人余の署名を集めました。目標は二万人。一日も早くやりとげるには、若い世代にもっと広げなくてはと、十五あるすべての高校門前で署名をよびかけようと話し合いました。

 元小学校教師の支部長(62)はいいます。「戦時中や、三年前にイラクへの自衛隊派兵を強行された旭川の女性は、ことのほか平和への思いが強いんです。私たちは、夫や子どもを戦場には送らないという市民の願いをつなぎ、憲法署名をよびかける手はとめません」

“草の根の強さ”発揮
北海道・旭川 大切なのは憲法を生かすこと
 「旭橋は90式戦車が通れる立派な橋だ」。福田内閣石破茂防衛相は就任三カ月前の六月、北海道護国神社の向かいに新築移転された北鎮記念館の開館記念講演でこう語り、「軍都旭川」をたたえました。同館には、「第七師団司令部」の看板や師団の歴史をつづった機密文書も展示され、“北の遊就館靖国神社にある戦争記念館)”ともよばれています。

戦死した「日」

 「歴史の事実に目をつぶることは許されないことです」。内澤千恵さん(84)は四歳上の長兄、忠義さんが戦死した「あの日」が忘れられません。

 太平洋戦争真っただ中の一九四三年七月、一年遅れで戦死公報が届きました。南太平洋のガダルカナル島に大部隊を送り込む無謀な作戦。日本軍は忠義さんが所属した部隊が全滅したことをひた隠しにしていたのでした。ガ島ではその後、将兵三万一千人のうち、二万一千人が死亡。七割の一万五千人は餓死者でした。

 出征前に書き、神棚にあげていた忠義さんの遺書を家族で開けました。

 「戦死の報を聞かば、まず盃を上げ、赤飯を炊きて不肖の子不遇の兄を祝うべし。選ばれて戦の庭に立ちえたるは男子の本懐、君の御楯とならばこの上なき名誉ならん…親の恩に報いざるは不孝の子不甲斐なき兄ならん。ただ詫びるのみ…猛き者己にかちて国の礎とならん」

 墨で書かれた遺書。最後のくだりは、高ぶる感情を押し殺すように大きな字になっていました。遺書を初めて読んだ父と母は号泣しました。

 兄を失った父は放心状態になります。米軍戦闘機が襲撃してきても、丹前姿で歯を磨きながら上空をながめていました。後年、弟が誕生し、「生まれ変わりだ」と喜び、同じ「忠義」という名をつけてから、ようやく元気を取り戻しました。

 軍国少女だった内澤さんは戦後、教壇に復帰、同僚教員だった作家・三浦綾子さんと親交を深めます。憲法を守る運動や母親運動にまい進し、講演依頼も多くあります。

 「大切なのは、憲法を守るだけではなく生かすこと。平和や日々のくらしで自分の気持ちを自由に発言するのが憲法を生かすことにつながると思います。残された人生は長くありませんが、どこまでも語り続けますよ」

 九条を守りたいとの思いは、地域に網の目のように広がっています。

 昨年二月に結成された「あさひかわ西地域・九条の会」もその一つ。戦争体験を聞く会をよびかけたところ、地元紙に案内が掲載されたこともあり、四十三人がかけつけて会場を埋めました。

私も話させて

 「私にも話させて」と申し出る参加者が続出。会で語られた戦争体験を小冊子『平和への伝言』にまとめると、二百部がたちまち売れ、増刷した百部もなくなりました。

 事務局長の女性(37)には胸に秘めた思いがありました。結成時の事務局長だった加藤勝美さんが、がんに侵されていました。十人の会員が加藤さんを見舞い、「九条の会、頑張るからね」と声をかけました。敬けんなクリスチャンの加藤さんは「ありがとう」とほほ笑み、数日後、亡くなりました。五十三歳でした。

 九月三日には、各地域の「九条の会」が集まって実行委員会をつくり、「ピースピースコンサート」を成功させました。

 「旭川では九条を守る運動をしている団体は二十以上もできています。改憲したい人たちからすれば、見えないところまで運動が広がっているのは脅威だと思います。これが草の根の強さです」

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-10/2007101001_03_0.html

「自分の彼氏が戦地に送られるかもしれないから改憲に反対。署名もします」
なんと浅はかではないか。このような人間の署名を数にあわせて頼もうとしているのだ。『数を頼んで』いるのは共産党や新婦人旭川支部でないか。
この記事から全貌が分かるわけではないが、根拠もなく『「憲法九条が変えられたら、真っ先に戦地に送られるのは、いまの高校生かもしれないよ」』と云い、署名をさせる。煽動と云ってもいい。なんと必死なことか。『草の根の強さ』などという余裕は微塵も感じられない。
自衛隊が徴兵制となる可能性は現在ゼロだ。国民の同意など些かも無く、またそうする戦略的意図もない。極東情勢を見れば、徴兵制を敷いていない日本は「異端」なわけだが、そもそも支那は数に頼む戦術を好んだ軍隊であって、今は近代化が図られている。徴兵制がなくなる兆しはないが、しかし、軍の近代化には少なからず荷物になっていよう。北朝鮮はかの国の特殊な体制を守るためにも完全徴兵でまわさなくてはならず、結果国境が隣接し、休戦状態でしかない韓国も北朝鮮に当たるための最低限の兵力を確保せねばならないから徴兵制をしかざるを得ない。しかしながら日本にその必要性はあるのか。自衛隊が海外に派遣されるようになれば志願者は減り、徴兵制をとらざるを得なくなる、という人もいる。確かに、現今の様な軍を悪しき物とする教育制度をしいていればそうなる可能性は否定できない。しかしながら、現在の自衛隊でも自分の身を犠牲にしても国を守る、と宣誓するわけであるし、そもそも、戦死は同意の上と云っていい。それでこれだけの人数が集まるのだ。採用時の倍率も高い。徴兵制は非現実的と云っていい。
そうであるのに、ことを知らぬ女子高生をかどわかし、甘言を以て署名させ「草の根」と云い張る。愚かの極みだ。ここまで切羽づまっているのも先の参院選で敗北したからに他ならないわけだが、そのことはすっかり忘れて大本営発表に徹することを決め込んだらしい。

それにしても、「彼氏が戦地に行くのは嫌だから改憲に反対する」とは個人主義もいくところまでいってしまっている。このような1分先すら見通していない動機で、国際政治に関する国家百年の大計を軽々しく決めているという自覚すらないのだろう。数年後には有権者になるわけだが、この女子高生は果たして選挙に行くであろうか。無知な民衆を「啓蒙」し煽動するのは古典的な共産主義的手法であるが、共産党はその原点に戻ったのかもしれない。しかしながら、共産党が期待する結果になるとは思えない。




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