鳥越俊太郎〜あるジャーナリストの発言

朝のスーパーモーニング。9時半ごろに起きた管理人は半分寝ぼけたままテレビをつけた。意識してチャンネルを回したかは憶えていない。とにかくスーパーモーニングがついたわけだが、瞬間鳥越俊太郎氏の発言が耳に入り、管理人の脳は活動を再開した。
鳥越俊太郎氏がいったい何に、どのようなコメントしたかというと、ことは「横峰さくらパパ」である横峰良郎議員(民主党)のスキャンダルのニュースに端を発する。
横峰良郎議員と云えば、選挙中も年金の未払いと偽装申告を「教唆」したり、「民主党議員も経費問題などを抱えている」といった「失言」を行っているが、氏の「腐臭」を嗅ぎつけたのか週刊新潮が横峰良郎氏のスキャンダルを掴んだ。
その内容は報じられている通り、東京の愛人と賭けゴルフである。
このことに対して鳥越俊太郎氏はジャーナリストとして発言を求められたのだろう、このような趣旨の発言を行った。
「確かに問題はあるが、賭けゴルフぐらい誰でもしている。チョコレートを賭ける程度当たり前だ。大金を賭けていれば問題だが……」
故に問題にすることはない、というものであった。
確かに、賭けゴルフはよく行われることだといわれる。スキャンダルの内容としても、経費問題等に比べればまだ軽いものだ。氏の選挙中の発言のほうがまだ問題視すべきである。
しかしながら、朝日新聞曰く「ジャーナリズムの使命は権力の監視」である。管理人はこれに異を唱えるが、鳥越俊太郎氏も同じような考えを有しているはずだ。筑紫哲也氏だかと「我々がニュースを選別しなければならない」とも発言していた。このような方が、権力者の一角である国会議員のスキャンダルを自ら見過ごすなどしていいものか。
また、鳥越氏は知っているのであろうが、ここで云う「チョコレート」とは隠語でかけゴルフでの「賭け金」を意味する。本当にチョコレートを賭けるわけではない。ニュースを餞別してやら無ければならないほどの「無知な国民」に対し隠語を解説なしに使うのは「ニュースの選別者」として如何なものであろうか。この発言は横峰良郎氏の賭けゴルフを擁護するために、金をかけていることぼやかすことを目的とした意図的な発言ではないのか。そうでなければ、このような場で隠語である「チョコレート」を使う理由が分からない。ある意味で、隠語としての本来の仕事を果たしたことになる。もし、鳥越氏が本当にチョコレートを賭けるものだと勘違いしていたら失笑ものだが、事実はそうではないだろう。
これでは、自民党を攻撃し民主党を擁護するのがジャーナリストの仕事の様に見える。鳥越氏もメディア露出が多い分「失言」も多いが、これも訂正を行うべきものではなかろうか。



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