子安次という老人がいる。小欄でも何度か出てきた、旧日本兵だ。
氏は、氏の証言によれば昭和15年に徴兵され北支那戦線に派遣されたらしい。その後朝鮮半島北部(現在の北朝鮮領内)で終戦を迎えソ連のシベリア抑留にあったという。そして昭和25年にあの「撫順戦犯管理所」に移送され1965年、帰国。帰国後は日本軍の戦争犯罪に関して精力的に証言をしている、という方である。
小欄に於いては、所謂「従軍慰安婦」の件でのCNNの配信記事内でインタビューを受けていた関係で少々辛らつな書き方をさせていただいた。*1今日はその金子安次氏に関して一項目割こうと思う。
氏の証言は、該当のCNN記事にもあるよう、昭和天皇を強調する。ソ連軍につかまった際は、「昭和天皇が助けに来てくれる」と信じていた、と云っている。
これは、昭和天皇への戦争責任追求を、ひいては皇室の排除を目指すサヨクの姿勢に合致する「証言」である。助けに来てくれると信じていた昭和天皇に裏切られた、とでも云いたいのであろう。こうやって皇室を中傷するのだ。ちなみに、氏は、氏の証言によると個人的な戦争犯罪を起こしている。残念ながら昭和天皇が助け出すことは不可能なのである。そういった証言をしているのに、他方で「昭和天皇が助けに来てくれると信じていた」などと云うのは、あまりにも甚だしい矛盾である。
さらに氏は、「731部隊」や「南京大虐殺」、「毒ガス攻撃」などジャンルを問わない幅広い証言をし、その手の人々に重宝されている。
下の引用は2ちゃんねるに張られていた金子安次氏の「戦歴」である。

510:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん :2007/03/10(土) 13:04:33
ID:5vrVemqM [sage]
金子安次さん。当時20代前半。撫順戦犯管理所出身。

従軍慰安婦でお馴染みの人。
http://www.littlemore.co.jp/book/kobetsu/nonfiction/kanekosan.html

ついでに南京虐殺も証言。
http://www1.ocn.ne.jp/~sinryaku/nankin2.htm

欲張って731部隊についても証言。w
http://home.att.ne.jp/blue/gendai-shi/yokuryu-sya-syogen/731-cholera.html

毒ガスも証言ですか、そうですか・・・
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3521/kaneko.htm


金子さんの華麗なる戦歴に乾杯。www

731部隊」・「毒ガス攻撃」に関しては専門でないが故、真偽は不明だが、「南京大虐殺」に関しては完全な捏造だ。先にも書いたよう、氏が徴兵され支那に送られたのは昭和15年である。だが支那事変(第二次上海事変以下一連の支那派遣日本軍と国民党軍との戦闘)勃発は昭和12年夏であり、南京入城は同年12月である。氏の証言によれば、氏はおそらく向島の屑鉄屋で働いていたと思われる。このサイトの構成に問題があるのかもしれないが、これだと金子氏が南京に向かう際にそういった行為をしたように印象操作が行われるであろう。
また、氏は北支・青島方面に派遣されたはずだ。当地は、満州国に代表されるよう治安は安定しつつある地であり大した戦闘は起こらなかった筈だ。本当に、家々を燃やしてその日の燃料とするような遠征をしなければならなかったのか疑問が残る。もっとも、この疑問は俺のこの手の戦史に関する無知から来るものなのだが。また、こういった行為は実際にあったとされているので、氏の証言の真偽に関わらず行為自体は否定されない。氏の他の件に関する証言の信頼性には関わるが。

こういった、金子氏の発言をどう受け取るかは、究極的には個人の問題なのだろうが、管理人としてはやはり非難されてしかるべきであろうと思う。「慰安婦」に関する問題においては明らかに個人的な犯罪である行為を軍やひいては昭和天皇への責任へと向かわせようとする。卑怯だ。全うな人間のすることではない。また、そういった姿勢を海外に発信し日本を貶めようとする姿も醜悪以外云い様がない。まさしく「老害」である。
こういった金子氏の一連の姿勢を「真摯」と受け止める人もいるが、俺にはまったく理解できない。

氏は個人的に謝罪の為に訪韓をするなどをしているというが、こういった発言を、また当の元「慰安婦」と握手をするなど「慰安婦」の協力者たる姿を見るにつけ、怪しい、としか云い様がない。
慰安婦」が日本軍と政府・昭和天皇への責任に彼のように異常な固執を見せるという「政治色」を支える、犯罪の責任を免ぜられるのと引き換えに元「慰安婦」に都合のいい証言をするという持ちつ持たれつの関係からしても氏は限りなく黒ではないのだろうか?
撫順捕虜収容所という出身地を見るにつけても疑念は膨らむばかりで衰えることを知らない。


では今日もいきましょうか。