座四月号が今、手元にある。野中広務氏へのインタビューなどもあるが筆者の興味は唯一つ。麻生太郎外務大臣へのインタビュー記事である。小欄を去年の自民党総裁選の頃から読んでいただいておる方は知っているだろうが、小欄は麻生氏を応援してきた。その姿勢は今でも変わらない。
麻生氏。今回もやってくれている。昨年の北朝鮮核実験に際して中川昭一氏が提唱した核武装検討を指示したことに関して、
『10年前なら中川昭一政調会長にしても私にしてもああいう発言をすれば更迭、罷免とかいう話になった。朝日の論調がそうさせた。』
と真っ向から食って掛かる。
核実験に際して、憶測などに基づいた「米が海上封鎖をやる」といった報道に対して、取材側が『外務大臣はそうしたときに冷静な議論が出来るようイニシアチブをとるべきでは?』といった批判に対しても『それは報道側の問題でしょう。』と一喝。
当たり前である。日本国内の報道機関は特に海外報道が弱すぎる。今回の米朝会談にしたって、所謂「従軍慰安婦」(以下「慰安婦」)問題にしたってそうだ。

さて、そんな麻生太郎氏に今日は云いたいことがあってこの欄で触れた。
麻生さん。
どうか、外務省に命令して「慰安婦」問題に関する誤解をきちんと解くようにしてくれないか。閣内不一致などの批判は甘んじて受けてもらいたい。いや、これをもって次期総裁戦に対しての宣戦布告とすればよい。
国益を守りながら、総裁選への一番乗りを果たす。
カッコいいではないか。昔から一番槍は戦陣の名誉であった。
この件では安倍氏は頼れない。河野談話一つ打ち消せない首相には何も期待できない。結果はやられるばかりである。ここは麻生氏の出番だ。
風を吹かしてほしい。


ではいきましょうか。