墨攻

攻見てきました。だから、感想をちまっと。

まず、主演のアンディ・ラウでしたか。格好良過ぎ。あの髭。あの表情。あれが男ですね。いやーいい男ですよ。また、他に出てる映画とか見たくなりますね。

内容面は、正直な話ちょっと物足りなかったです。山場がいまいち盛り上がりにかける。原作有りの映画の宿命なのか、急に話が飛んでしまっているようなところが一・二点。
梁城攻防戦に関しても、趙軍の総司令官・洪将軍(アン・ソンギ)の腑甲斐ないこと。名将でならしている割に、墨者の革離(アンディ・ラウ)がいることを知りながら正攻法で攻めようとするのは如何なものかと。革離の使った戦法も決して斬新というわけではなくある程度型に沿ったものでしたし。まぁ、そこまでをするに7日程度でこぎつけた革離はやはり評価されるべきでしょうが。
そして、第二次攻防戦に際し偽装撤退するもなぜか弓兵は残さない。これが最後の「墨攻」に際して致命傷となります。革離を謀反人扱い(典型的な文官降服論者である司徒が王に讒言を)し、革離は梁王の息子の手を借り逃走。この混乱の隙を突き、洪将軍は再び夜襲をかけるのですが、この時はなぜか第一次攻撃に使わなかった熱気球(当時あったことに驚き)を使うなどし一夜にして落城。革離に負けた恨みを晴らそうと、洪将軍は梁王に革離を呼び戻させます。
革離は梁城に赴き、洪将軍と舌戦を繰り広げようと見せ掛けますが、これは時間稼ぎで、趙軍が第一次夜襲に際し利用しようとした地下道を逆に利用し、梁城に水攻めを敢行。また、革離の人柄に引かれ罰せられかけた民衆や一部兵士らが反攻に転じます。これぞ「墨攻」、と言いたいところですが、趙軍に弓隊がいれば確実に防げた攻撃であったようにしか見えません。民衆が押す火車で趙軍を城門まで追いやり、弓兵800程度がそれを援護する。ときを同じくし、革離が洪将軍との舌戦に勝利し、洪将軍は撤退を決意し、梁城を死に場所と定めます。
ここで出てくるのがいけすかない梁王。洪将軍がたたずむ城壁の一室に火を放ち殺害。その時の、少しづつ笑みを形づくる唇のあがり方といえば。
そして、革離は再び城を離れて物語は終わりです。

この間、梁軍の騎馬隊長である、女性将軍(ファン・ビンビン)との中途半端なラブストーリーがありますが、正直不必要。しかも、なんとなく、墨家の「兼愛」を批判するような感じで描かれており、これも主題なのか?と思ってしまいますが、それにしては……としか言いようが。でも、ファン・ビンビンの可愛さは素晴らしかったです。ファンビンビンはこの映画になくてはなりません。

ちなみに客層ですが、韓国や台湾、支那の俳優が豪華共演といったためなのかおばちゃんが多かったです。そのおばちゃんに連れられてなのか、おじさんも散見できました。

高校生料金で1500円払いましたが、1200円程度の満足度です。ぜひ見てください。


・追記
上映前にしていたCMを見て、チンギス・ハーンは見る気が失せました。
三十億かけて、全モンゴルロケして、モンゴル建国700周年だかを記念して、反町隆史が日本語で「かかれー」って何のギャグなんだかさっぱりです。
モンゴルにも美男美女は当然いるんでしょうからキャストはモンゴル人で固めていただきたかったですね。
モンゴル政府辺りが抗議したなんて話も聞きますが、されて当たり前のものが出来てしまったように見えてしかたありません。

よければこちらにも足を運んでください
鬱々日記〜特定アジア3面記事編


ブログ人気ランキング



ブログランキング

ブログランキング・カテゴリ

マイプロフィール

ブログランキング・にほんブログ村へ

この記事を気に入ればくりっくしてくださいです・・・
ランキング参戦中。協力していただければ幸いです。


キッズgooはじかれサイト同盟
当ブログは残念ながらキッズgooからは検索できません。

http://ping.blogmura.com/xmlrpc/rj3itsue3ocl