六者協議一日目終了。ニュースまとめ読み

【北京18日時事】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は18日、開幕式に続いて全体会合を開き、各国首席代表が基調演説を行った。北朝鮮の金桂冠外務次官は、米国による金融制裁措置と、国連安全保障理事会の制裁が解除されない限り、核放棄や共同声明履行に関する議論は不可能との立場を示した。さらに、核計画放棄のためには軽水炉提供と、軽水炉完成までの代替エネルギー支援が必要だと主張した。6カ国協議筋が明らかにした。

【北京18日時事】18日開幕した北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で、米国が北朝鮮に2国間協議を提案しているものの、北朝鮮が応じていないことが分かった。協議筋が明らかにした。
 一方、ヒル米国務次官補は18日、米国による金融制裁をめぐる米朝協議が19日に行われる見込みだと述べた。米国などは金融制裁問題を6カ国協議と切り離す方針を示している。

【北京18日時事】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は18日、協議が長期間中断され、昨年9月採択の共同声明の履行が遅れていることに関して、「われわれの忍耐の限界を超えている」と強いいら立ちを表明、履行に向けた作業を加速させる必要性を強調した。
 ヒル次官補は初日の討議後、記者団に対し「北朝鮮との交渉にはレーガン政権以降、4人の米大統領が関与してきた」と指摘。「われわれがせっかちなのではなく、結果を出したいだけだ」と述べた。

 【北京18日時事】中国外務省の姜瑜副報道局長は18日、北京で始まった北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議について記者会見し、「一部で食い違いがはっきりしている」と認めた。その上で、「共通認識を広げ、相互信頼を増進するよう望む」と述べ、実務的な態度で話し合いに臨むよう促した。

 【北京18日時事】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は18日午前、北京の釣魚台迎賓館で1年1カ月ぶりに再開、米朝を中心とした各国の攻防が始まった。今協議の開幕式で議長の武大偉中国外務次官は「各国の共同努力で前向きな成果を得るよう期待する」と述べた上で、各国代表団に対して「政治的な知恵と決断、勇気を発揮し、朝鮮半島の非核化と(米朝・日朝の)関係正常化を実現し、調和の取れた北東アジアの新局面を構築するために新たな貢献を行うことを心から希望する」と強調した。
 これに続く全体会合で各国首席代表が10分ずつ基調演説し、進展を目指した具体的提案を行った。

【北京18日共同】北京で再開した北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議は18日、北朝鮮首席代表の金桂冠外務次官が全体会合の基調演説で「他国が核保有国と認めようと認めまいと、われわれは核を持っていることに満足している」と述べ、核保有国としての立場で協議に臨む姿勢を鮮明にした。
 これに対し、米首席代表のヒル国務次官補は「忍耐の限界は過ぎた」と述べ、核放棄に向けた具体的措置を要求。昨年9月の6カ国協議共同声明に従い米朝関係正常化を推進する準備があるとする一方、完全で不可逆的な朝鮮半島非核化を達成したときにのみ可能と指摘した。
 北朝鮮は「核保有国」として核放棄に伴う最大限の補償獲得を目指す狙いとみられる。
 日本首席代表の佐々江外務省アジア大洋州局長は、北朝鮮に核放棄と拉致問題解決を要求。


今日行われたことは、各国の立場を一方的に述べただけ。本格的な折衝はこれからです。もっとも、ここに至るまでの会談である程度の道筋は出来ているかもしれませんが。しかし、その可能性はヒル米国務次官補の感情的とも取れる発言を疑わずに受け取れば限りなく低い、つまり、米朝の主張は平行線のままである、と云えるでしょう。
北朝鮮側は1993年と同じ提案をしてきました。しかも、金融制裁を解除しなければ核放棄議論には参加しない、と云うのはまったく筋の通らないものです。昨日も書きましたが、金融制裁は北朝鮮の偽ドル製造に対して成されたもので核開発とは本来別のものです。
それを無視し、核のカードを使いまだ瀬戸際外交北朝鮮は決め込んでいるわけです。
偽ドル製造は、拉致と同じく北朝鮮政府の関与は一切認めず、で決着をつけようとしています。つまり、北朝鮮は根本的な解決策など考えもせずに有耶無耶にしてしまうつもりなのです。
偽ドルから始まった金融制裁を、核放棄議論のための譲歩に使わせる。
北朝鮮は相変わらず誠意などまったくない、いや核を持った分さらに傲慢になったと云えるでしょう。
中共は北の時間稼ぎに手を貸す方向で協議を続けるつもりのようです*1ヒル氏は苛立ちをあらわにしていますし、これは米国政府の本音でしょう。ブッシュ政権は米民主党に選挙で負け、イラクは泥沼*2という状況を覆すだけの対外的成果を求めています。俺の期待もこめてですが、米国は北朝鮮問題で成果を挙げようと血眼になっています。
ですが、今回の六者協議で目立った成果などあるはずはありません。
米が譲歩するはずはなく*3、また北朝鮮も核を保有中共をバックにつけているため引くはずがありません。
米国は、おそらく本気で「六者協議後」を考えているでしょう。
北朝鮮問題は日本こそ当事国です。「六者協議後」の戦略は練っているでしょうか?


明日以降も特集していこうと考えております。



よければこちらにも足を運んでください
鬱々日記〜特定アジア3面記事編


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*1:中共にとって、六者協議さえ続いていればメンツの問題すらない

*2:撤退すれば即内戦、撤退せずとも進展は見えず被害者のみ増えるという、進むも地獄引くの地獄の現状

*3:なにせ、譲歩し道を誤ったクリントンから奪った政権ですから