在日は無関係?ならば、そういう声明を出せよ。実質は北朝鮮の出先機関

北朝鮮の核実験実施は、在日社会にじわりと影響を及ぼし始めた。核実験実施から3日目となる11日、全国の朝鮮学校にはこれまでに脅迫や嫌がらせ電話など16件の被害が相次いでいることが判明し、学校は警戒を強めて独自の対応を取り始めた。

 北海道朝鮮初中高級学校(札幌市)には、北朝鮮が核実験を実施した9日以降、「北朝鮮に帰れ」「バカ野郎」などという嫌がらせや無言の電話が計11件あったほか、東北朝鮮初中高級学校(仙台市)でも、10日に無言電話が3件あったという。

 また、栃木朝鮮初中級学校(小山市)にも9日、男の声で、「子どもの安全を考えるなら休校しろ」との脅迫電話がかかってきたという。

 このほか、都内の学校では校門付近の壁に「核には制裁を。目には目を」と書かれた紙が張られているのが、11日朝に見つかった。

 生徒数の減少などで2年前から休校している山口朝鮮高級学校(下関市)では、9日夜、校庭にトロンボーンなどの管楽器や打楽器計約10点と楽譜が散乱しているのを、パトロール中の警察官が見つけた。器物損壊事件として調べているが、今回の核実験と直接の関連があるかは不明だ。

(2006年10月11日16時12分 読売新聞)

3万余人の在日韓国・朝鮮人が住む大阪市生野区。「コリアタウン」で知られる御幸通商店街に近い、大阪朝鮮第四初級学校では10日朝、金弘修校長(55)が警戒のため校門前に立ち、登校する児童に「アンニョンハセヨ」と声をかけた。校門前まで付き添う保護者も普段より多く、時折、巡回の警察官が通った。

 北朝鮮のミサイル発射などのたび、朝鮮学校の児童生徒への嫌がらせが起きるため、金校長は核実験のあった9日晩、緊急に教員に連絡して通学路に配置した。金校長は「(核実験は)在日や日本で生まれ育った3世、4世の子どもたちには何の関係もないことをわかってほしい」と話した。

 商店街で食品卸店を営む韓国籍の男性(90)は北朝鮮に長女が住む。帰国事業で四十数年前に日本から船で渡るとき、新潟港で見送って以来、会っていない。6年前の南北首脳会談の時は「近い将来、統一し、娘にも会える」と期待したが、夢も遠のいた。男性は「平和的に解決せなあかんのに、こんなことしてどうするのか。娘とも会いたいが、どうすることもできへん」と肩を落とした。

 飲食店を経営する朝鮮籍の男性(77)もきょうだいが北朝鮮にいる。「まさか、まさか、という思いだ。(北朝鮮が)追いつめられていたとしても、なぜ核実験までしなければならないのか分からない。商売への影響も心配だ」と話した。

 北朝鮮が3日に「核実験実施」を宣言して以来、在日コリアン社会でも「本当に実施するのか」と困惑や不安が広がった。8日には大阪朝鮮高級学校大阪府東大阪市)で体育祭があり、生徒や保護者ら数千人の在日同胞が集まったが、参加者には北朝鮮に家族や親類がいる人も少なくなく、「今後どうなるんでしょう」と心配する声も聞かれた。

 親類が北朝鮮にいる朝鮮学校職員(52)は「核実験は反対だが、そこまで(北朝鮮が)追いつめられてしまったという事情もあり、複雑だ。反感が弱い立場の在日同胞や子供たちに向けられないかも心配だ」と話す。

 在日の立場から朝鮮半島の南北統一を訴える「ワンコリアフェスティバル」を大阪城公園などで約20年間開いてきたコリアNGOセンターの鄭甲寿さん(52)は今年のイベントを29日に控える。「核実験はどんな理由であろうと残念としかいいようがない。国際社会も反発し、南北間の緊張も高まるだろう。問題を平和的に解決し、非核化を実現するためにも北朝鮮は早期に6者協議に復帰してほしい」と訴える。

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朝鮮学校と関係がないなどという妄言に耳を貸す気はさらさらありません。
朝鮮学校の生徒に危害が加えられても、それは、本国に対して非難をしない、逆に、本国のスポークスマンである朝鮮総連に問題があるとしか云いようがないのです。
周知のとおりですが、朝鮮学校というのは、朝鮮総連北朝鮮国籍の在日朝鮮人の方々、北朝鮮支持者の日本人などによって運営されています。北朝鮮に修学旅行にゆき、そこで射撃訓練を受けているという疑惑があることは小欄でも書いたとおりです。また、拉致被害者家族会の方々への暴言も同じくです。このような傍若無人親北朝鮮である朝鮮学校の生徒に危害が加えられても、日本人である俺は擁護する余地が無いと思えて仕方ありません。
なにより、母体である朝鮮総連があのようなものなのですから、繰り返しになりますが、責任は朝鮮総連にあり、です。
もし、朝鮮学校の生徒への嫌がらせを「間違ったこと」としたければ、せめて、朝鮮学校としてでも、核実験への非難声明を出すべきでしょう。関係ない、では済まされないのは本人たちが何より知っているはずです。
このような、報道(プロパガンダ)を行っている朝鮮新報と母体が同じでは嫌がらせを受けるのも当然とすら思えます。

「対話にも対決にも準備できている」

 朝鮮外務省スポークスマンは11日、米国が朝鮮に対する圧力を加重させるなら、それを宣戦布告とみなし、相次いで物理的な対応措置を講じていくと警告する全文次のような談話を発表した。

 すでにせん明したように、自衛的戦争抑止力を強化する新たな措置として9日、わが科学研究部門では地下核実験を安全かつ成功裏に行った。

 朝鮮が核実験を行わなければならなくなったのは、全的に米国の核脅威と制裁圧力策動のせいである。

 朝鮮は、朝鮮半島の非核化を実現しようとする真の念願から核問題を対話と協議を通じて解決するため、できる限りのすべての努力を傾けてきた。

 しかしブッシュ政権は、われわれの忍耐強い誠意と雅量に制裁と封鎖政策で応えた。

 われわれは、米国によって日ごとに増大する戦争の危険を防ぎ、国の自主権と生存権を守るためやむなく核兵器保有を実物で証明して見せざるをえなくなった。

 朝鮮は米国のせいで核実験を行ったが、対話と協議を通じた朝鮮半島の非核化実現の意志には依然として変わりがない。

 全朝鮮半島の非核化は、金日成主席の遺訓であり、われわれの最終目標である。

 朝鮮の核実験は、核兵器と現存核計画の放棄を公約した9.19共同声明に矛盾しないし、その履行のための積極的な措置となる。

 米国が敵視政策を放棄して朝米間に信頼が築かれ、われわれが米国の脅威をこれ以上感じなくなれば、たった一つの核兵器も必要としないということについて再三にわたって明らかにしてきた。

 核拡散防止条約(NPT)からすでに脱退し、なんの国際法的拘束も受けない朝鮮が核実験を行ったということを発表するなり、米国は国連安全保障理事会を操って圧力的な決議を採択させ、われわれに集団的な制裁を加えようとする尋常でない動きを見せている。

 われわれは、対話にも対決にもすべて準備ができている。

 もし、米国がわれわれを引き続き苦しめながら圧力を加重させるなら、それを宣戦布告と見なし、相次いで物理的な対応措置を講じていくであろう。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2006.10.13]


まるで被害者のような物言いはやめていただきたい。
また、嫌がらせと言うのも毎度毎度同じで、大した実害がないというのには引っかかりますがね。

*1:強調等はブログ執筆者によります