ドル偽造していないと言ってみるも……〜論調を出して1週間で北朝鮮貨物船乗組員から偽札押収

既報のように最近、ポルトガルで特大型ドル紙幣偽造事件が摘発された。

 ポルトガルの警察は偽造ドル紙幣製造網に対する捜索作戦を行い、総額750万ドル相当の偽造ドル紙幣と製造設備を押収し、容疑者を逮捕したと発表した。これは、これまでの世界的なドル紙幣偽造事件で最大規模であるという。

 米国の同盟国で偽造ドル紙幣が製造されていたということは、まさにその出所がどこであるのかを明白に示す端的な実例である。

 滑稽なのは、金融犯罪の「被害者」だと騒ぎ立てていた米国がこの特大型事件に対して沈黙を守っていることである。

 これは、米国が紙幣偽造の妥当な根拠と物質的証拠もなく、われわれに「紙幣偽造国」のレッテルを張りつけて不当な金融制裁を加えていることとはあまりにも対照的である。

 これによって、米国の金融制裁騒動は、われわれを「不法国家」に仕立てて朝鮮の権威とイメージを傷つけ、われわれの制度を圧殺するところに目的があるということがさらに明白になった。

 米国が騒ぎ立てている「紙幣偽造」問題はわれわれには存在しないし、むしろわれわれはその被害者になっている。(16日発朝鮮中央通信論評)

[朝鮮新報 2006.9.22]


まぁ、力強く普段どおりのプロパガンダを言ってみたのはよかったのですが……

鳥取県境港市の境港に入港した北朝鮮籍の貨物船「KUM GANG1」(298トン、17人乗り組み)が持ち込んだ米国の100ドル札2枚に偽札の疑いがあることが23日、分かった。神戸税関境税関支署や鳥取県警などは同日、関税法違反(輸入禁制品の輸入)容疑で、同船を家宅捜索する方針。

 県警によると、船の乗組員が100ドル札300枚を貿易業者に渡すのを税関職員が見つけ、調べたところ、2枚が偽造紙幣とみられる。紙幣は乗組員が第三者から預かったといい、国内に持ち込みが禁じられた偽札を持ち込んだ疑いが持たれている。貿易業者は受け取りに必要な関税法上の申告もしていなかったという。

 港湾関係者によると、貨物船は北朝鮮の元山港から冷凍ウニやシジミなど水産物を積み、19日に境港に入港。週明けにも出港する予定という。

(09/23 13:16)

完全に加害者なわけですが


あちゃー。さすが朝鮮クオリティ。
ちなみに蛇足ですが、
朝鮮新報に

ポルトガルの警察は偽造ドル紙幣製造網に対する捜索作戦を行い、総額750万ドル相当の偽造ドル紙幣と製造設備を押収し、容疑者を逮捕したと発表した。これは、これまでの世界的なドル紙幣偽造事件で最大規模であるという。

 米国の同盟国で偽造ドル紙幣が製造されていたということは、まさにその出所がどこであるのかを明白に示す端的な実例である。

 滑稽なのは、金融犯罪の「被害者」だと騒ぎ立てていた米国がこの特大型事件に対して沈黙を守っていることである。

とありますが、黙ってるのは、ポルトガルが国ぐるみでドル偽造を行ってなかったからでして。北朝鮮は国家ぐるみ。将軍様の指令の下の革命闘争の一環ですからねぇ。
あと、朝日なんかでも、「偽札」で記事検索してもポルトガルの話はでてませんでしたよ。産経でも同じです。
これもまた不思議ですが。