六者協議三日目〜昨日の直接対話の内容が徐々に明らかに
【北京１９日時事】６カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は１９日、北朝鮮との２国間協議について、「局面打開には至らなかった」と述べた。
ヒル氏は記者団に、「実質的討議を行い、（昨年９月採択の）共同声明履行に向けた具体的な構想をめぐり論議した」と語った。
【北京１９日時事】グレーザー米財務副次官補（テロ資金・金融犯罪担当）は１９日、金融制裁をめぐる北朝鮮との協議に関して、「意見を交換する良い機会だった」とした上で、「協議を真に実りあるものにするためには、長期的なプロセスにしなければならない」と語った。
【北京１９日時事】北京で開催中の６カ国協議に参加している米国と北朝鮮が１９日午後２時（日本時間同３時）から、釣魚台迎賓館で核問題に関して協議を行った。また、これと並行する形で米朝両国は同３時（同４時）から約３時間にわたり、米大使館内で金融制裁問題をめぐる交渉も実施した。今回の６カ国協議に合わせて初めてとなる２つの直接対話が動きだしたが、交渉は共に難航し、溝は埋まらなかった。
金融制裁協議で呉光鉄・朝鮮貿易銀行総裁と話し合ったグレーザー財務副次官補（テロ資金・金融犯罪担当）は１９日夜、記者団に対し、同協議は２０日も続き、「実りあるものにするには長期的なプロセスにしなければならない」と指摘。北朝鮮の金桂冠外務次官と協議したヒル米国務次官補（東アジア・太平洋担当）も１９日夜、「（昨年９月の）共同声明履行に向けた具体的構想を討議したが、局面打開には至らなかった」と語った。
佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長も同夜、記者団に対し、米朝協議を受け「われわれが期待する成果とは大きな開きがある」とした上で「現時点では楽観的なことは言えない」と述べた。
同日午前には各国首席代表会合が開催され、共同声明履行に向けた行動計画と、第１段階に取るべき措置について討議。各代表は具体的提案を行い、議長の武大偉中国外務次官は行動計画の一環として、非核化やエネルギー支援、米朝・日朝国交正常化など個別の懸案を話し合う作業部会の設置を提案したほか、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の査察再開なども促したもようだ。６カ国協議筋によれば、作業部会設置に向けて各国が調整しているが、北朝鮮は同意していない。
【北京２０日時事】北朝鮮に対する金融制裁問題をめぐる米朝協議の米側代表、グレーザー財務副次官補（テロ資金・金融犯罪担当）は２０日、前日に続いて協議を行う計画を確認、「われわれが提起している懸念や国際金融社会の懸念に対処するためには、長期的なプロセスにしなければならない」と改めて強調した。滞在先の北京のホテルで記者団に語った。
どうも協議の行方は芳しくないようだ。米代表は「長期的対話」を繰り返しているようだが、散々書いているよう、俺は米政府に「長期的対話」などと云う余裕があるようには思えない。
このままでは、大半の方が考えたように、「次回開催合意」と云う名の協議決裂に終わるであろう。ブッシュ政権は果たしてどう出るであろうか？イラク撤退は朝鮮半島有事への布石のようにも見える。なにせイラクと違い北は核実験まで行っている。米も指をくわえてみているわけにはいかないのだ。
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鬱々日記〜特定アジア３面記事編
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