狭まる北の制裁網。やはり米は北を干上がらせるつもりか?〜6カ国協議に無条件復帰も制裁解除はない

アメリカのライス国務長官は、北韓6カ国協議に復帰しても非核化に進展が見られるまでは国連安全保障理事会の制裁決議を維持していく方針を明らかにしました。
ライス国務長官は、25日、アメリカの保守系シンクタンクヘリテージ財団での演説でこのように述べるとともに、1998年にインドやパキスタンが核実験した際に適用した法律にもとづいて、アメリカ政府の金融支援禁止などさらなる制裁措置をとる方針を明らかにしました。

塩崎恭久官房長官は26日午後の記者会見で、北朝鮮が核問題をめぐる6カ国協議に無条件復帰しても直ちに制裁措置の解除にはつながらないとの認識を示した。

 塩崎氏は「(協議に)帰ってくればそれでいいということはあり得ない。(制裁解除への)入り口として無条件に6カ国協議に帰ることが大事だというのが(参加国の)おおむねの理解だ」と指摘。

 また、国連安全保障理事会北朝鮮制裁決議を踏まえ「何よりも大切なのは核開発計画を断念すること。(決議の)一つの条件だけ満たせば、決議が意味のないものになることはあり得ない」と述べ、北朝鮮に全面履行を求めた。

(10/26 18:58)

【ワシントン=中山真】自民党中川昭一政調会長は27日、ワシントン市内で記者会見し、国連安全保障理事会決議に基づく北朝鮮への制裁措置について「国連憲章上、41条に基づく経済制裁がうまくいかない場合は(軍事的措置を定めた)42条にいくことになっている」と述べ、北朝鮮が核廃棄など国際社会の要請に応じない場合には軍事的措置も含めた追加制裁があり得るとの考えを示した。

 中川氏は「まだそれを判断する状況には早いと思う」とも述べ、今後の北朝鮮の対応を見守る必要があるとの認識を強調。「中国は北朝鮮への影響力が強い。韓国は分断された一つの国だ」と中韓両国に制裁措置の確実な実施を促した。 (13:53)


ある意味当然ですが、いざこうやって公式発表をして見ますとやはり重いものですね。これだけでも北にはだいぶ効くかと思います。
野党やサヨクな方々は、
「対話の道を塞ごうとしている」
などと云い出しそうですが、そもそも、6カ国協議の復帰は当然かつ最低限のことであり、スタートラインにたっただけで制裁を解除するということなどはあってはならないのです。こんなことをすれば、北朝鮮は味を占め、またミサイル実験なり核実験なりを行い、制裁を受けても、「6カ国協議に復帰するから制裁を解除しろ」と云い出すであろう事は火を見るよりも明らかです。
そもそも、このような問題で、相手側(北朝鮮)の言い分を全面的に聞くなどはあってはならないはなしで、核実験に対する制裁の解除は当たり前のことですが、核の完全放棄のみです。
それに、ただ、協議に復帰したからといって、今までの経過を見る限りは、この手の問題に進展などあった試しはなく、これからも進展があると見、そういった主張をすることとは大変勇気のいることです。当たる確率が限りなく0%に近いのですから。下の記事のように、北朝鮮は嘘を平気で吐く国でもありますし、進展させろと云うのも酷な話ですらあります。

【ワシントン=有元隆志】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米代表団の一員だったデビッド・ストラウブ元国務省朝鮮部長は24日、ワシントン市内でのシンポジウムで、北朝鮮が同協議のなかで、核問題に関して平然とうそをついていたことを明らかにした。

 同氏によると、2004年6月、北京で行われた第3回6カ国協議の際に行われた米朝協議の席上、北朝鮮首席代表の金桂寛外務次官は「われわれは核兵器保有していない」と言い出した。

 驚いた米首席代表のケリー国務次官補(当時)が、「しかし、あなたの隣に座る李根外務省米州局副局長(当時)は(03年4月の)米中朝3カ国協議で、『核兵器保有している』と言ったではないか」とただした。金次官は「ああ、それは単なる戦術だ」と平然と言い放ったという。

 ストラウブ氏は「開いた口がふさがらなかった」と振り返るとともに、「当たり前のようにうそをつくだけでなく、うそをついたことを当たり前のように認める国をわれわれは相手にしなければならなかった」と述べ、北朝鮮との交渉の難しさを披露した。

(10/25 08:40)

結論から云えば、いつもと同じように武力侵攻と内通者による内部崩壊の合わせ技しかない、となるのですが、こういった言葉だけのものでも十分に圧力になるということを日本は知るべきです。
最近は、麻生閣下や中川政調会長などによる「核保有議論」発言にみられるよう、そういった実現は当分不可能そうな発言でも外交上では非常に大きな効果を持つということが実践され、実証されてきていますが。

しかし、やはりまだまだ足りないような気もして成りません。
下村官房副長官の発言なども含めて閣僚クラスや保守系議員らの果敢なる「発言」を望みます。



よければこちらにも足を運んでください
鬱々日記〜特定アジア3面記事編


ブログ人気ランキング



ブログランキング

ブログランキング・カテゴリ

マイプロフィール

ブログランキング・にほんブログ村へ

この記事を気に入ればくりっくしてください・・・あなたのワンクリックが俺を鬱症状から解放するかもしれません。



キッズgooはじかれサイト同盟
当ブログは残念ながらキッズgooからは検索できません。

http://ping.blogmura.com/xmlrpc/rj3itsue3ocl