ステルスを超える。米英が透明マントを開発〜これは本気でヤバくないか?

テーマ:米国・米軍
=========================

透明マントの実験に成功? 米英の研究チームが発表【産経WEB】

 かぶると姿が見えなくなる「透明マント」の実現につながるような素材の開発と実験に成功したと、米デューク大など米英の研究チームが20日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 研究チームによると、銅を含む特殊な人工素材で金属の円筒を覆い、電磁波の一種のマイクロ波を照射、反射させずに裏側に回り込ませることができたとしている。

 光も電磁波の一種で、物体に当たって反射することで物が見える。光に見立てた電磁波の一部が反射、散乱せずに回り込めたことから、研究チームは「透明に見せる素材の最初の実証に成功した」としている。

 真の透明を実現するには、光のすべての波長を、どんな形の立体でも完全に回り込ませることが課題だという。

 「透明マント」の研究は見えない兵士や軍用機などの開発のため米軍などが研究しているとされている。「見えない戦闘機」で有名なステルスは、探知用のレーダーの電波を異なる方向に反射させて受信させにくくする技術で、光を迂回(うかい)させて見えなくする技術とは異なる。(共同)

(10/20 12:03)

=========================

光学迷彩は東大で実用可能レベルまで研究されています が、厳密にはプロジェクター投影画像を見せるため観察側を固定する必要があり、動的な観察者には無効です。しかし今回発表されたマントの場合は明らかに単体での成功を見せている様子。円筒を回り込んだだけとは言え「完全隠蔽」の第1歩を踏み出した事は間違いありません。

人間が装備するには様々な凹凸に対応させる必要があり、まだまだ実現は難しいと思われますが、マイクロ波で成功したと言うことは、レーダーで補足出来ないという事です。色々とクリアしなければならない問題もあるとは言え、最も実現に近い流用先として考えられるのはミサイルでしょう。

これは「脅威」の一言です。補足不可能という事は回避が出来ないという事であり、戦闘機・艦船・軍事基地等々あらゆる兵装がミサイルに対して無力と化す訳です。実現したら世界の軍事バランスが崩れる事は間違いなく、対抗手段は光学センサーの精度を高めるくらいしか考えられません。しかしそれも対処されたらお手上げです。

現在の所は米英による研究との事ですが、実現可能まで研究が進んだら技術の漏洩問題が噴出する事でしょう。そうなると使用した痕跡さえ残さなければ特定出来なくなりますから。

全ての戦争がテロ化する時代が来るかもしれません。

アンテナに入れさせていただいている、「週間:夕刻郵便」からの引用ですが、こんなもんが出来てしまったら、戦争とかの話ではなくなると思うのですが……。ある意味で、核兵器なんかよりも危険だと思いますよ。。。